6月3日
弟の16の誕生日
私と同じBluetoothイヤホンが欲しいらしく
Amazonでポチって
実家に速達しといた
今日は10時頃から学校へ
カフェのパンは本当においしい
アイスコーヒーと一緒に
頬張りながらペンを動かす
ロッカーの影に隠れたベンチが
特等席
ガラス張りはソワソワするけど
机が大きいからいろいろ広げられる
授業はつまらなすぎ
ZOZOTOWNでいつも
可愛い洋服を見てニヤニヤしてる
いつも頭の中で考えてしまうのは
決まっているけれど
モヤモヤする気持ちを
エネルギーに変える
1日って年取るごとに
はやく感じる
カップルとすれ違って
図書館に入る
地下書庫の匂いは本当に好きだ
少し蒸し暑いが静かで落ち着く
閉所落ち着き症。
ミクロ経済学は好きだと思っていたけれど
私の知らない世界は
いつも広い
憲法も復習しないとすぐに忘れてる
旧薬事法って言ってるのに
合憲にすな私よ、、
そうやって1人コツコツ勉強をするのは
好きなような気もする
でも人生で1度も勉強だけに集中しよう、
と思ったことがなく
今回ばかりは本気でやらねばと
焦る
反面、自分がどこまでできるか楽しみでもある
閉館のアナウンスが流れ
消しカスをまとめる余裕もなく
追い出されるように退出
(きっと見回りしてた警備員は私のおにぎりのゴミに気付いただろうな)
図書館をでるとふと気が引き締まるような
感覚を覚えた
中学の頃、
自分達の代から確実に歴史を変えられると
確信した女子剣道部は
綿袴に四字熟語を刺繍することにした
強豪校の証のようなものなのだ
背中にはいる四字熟語からは
そのチームの勢いや
気風、剣風、魂のようなものが感じられる
当時、どんな言葉が入るのか楽しみにしていたのを覚えている
「一意専心」
他のことに目もくれず、一つのことに向かって
全力で取り組む。集中する。
発表された言葉だ
袴に深緑で刺繍されていた
鳥肌がたったのは忘れない
越境してまで中学を変えた。
泣きながら母に頼み込んだ。
「どうしても、剣道がやりたい。」
そこまでして
剣道に打ち込もうとした私に
火をつけさせた一言だった
そうだ、「一意専心」
今の私になくてはならない言葉だ
苦しさ、辛さ、悲しさ
そういった負の感情に目を向けない
目の前の目標に向かって
全力で取り組む
昔の自分に救われたような気がした
無駄に格好のいい図書館に
少し浮ついた気持ちのせい
かもしれない
弟から「ありがとう」のLINE
私は姉だ、長女なのだ
もう両親もちょっと高齢で
いつまでも甘えられない
引き締めた気持ちが
緩み過ぎないように、
大人になれるように、
いつもよりブラウンのアイシャドウを買った