5月31日
今日は二日酔いの影響で寝すぎた
Mからの電話で飛び起きた
洗濯物をいそいで回し、
適当にアイラインを引く
お好み焼きを家で焼いて一緒に食べようと
前々から約束していたのだ
家を飛び出す
Mの家までは徒歩10分かからず、大学の女子の友達で1番近所である。
彼女の家に行くと自分の家のように過ごしてしまうのだが、今日もそうだった
お好み焼きは何故かふんわりと仕上がり
一人分の量もちょうどよかった
Mの家に行く途中、コンビニで買ったほろよい
限定の言葉にすぐ踊らされる私
キウイも梨もおいしかった
あの、お好み焼きには睡眠薬でも盛られていたのか、というくらい
その後はおひるね
彼女の家の布団はふわふわで
私は3時間ほど寝てしまった
なにも喋らなくとも、2人でおひるねでも
楽しいと思える幸せ
もちろん人生について語るのも忘れない
彼女はサークル活動にも積極的に取り組み
公務員試験にも力を入れていた
同じ志望をもつ友達が少なくMの存在は
貴重で大切だ
ごろごろしながらでも勉強の話はしっかりするさすがである
寝すぎたことに罪悪感を感じた私は
コンビニに追加で酒を買いに行こうとした
外に出るとすっかり暗くなっていて
最近、物騒なことを思い出し怖くなった
早歩き早歩き
酒を買うつもりが、いきなりの健康志向
ヨーグルトとラクトアイスを二人分買った
「ありがとう~!」と笑顔で迎えてくれるMは
いつも穏やかで可愛らしいなあと思う
彼女は3年間片思いをしている
相手には1度振られているのだが
忘れられないのだという
それを笑顔で語る彼女は本当に強いと感じる
なよなよしていない。
私はなよなよだ
結局まだまだなのだ
強く強く、できるだけ大きくなりたい
コンビニでチューハイに手を伸ばすも
ヨーグルトに切りかえた私なのだ
根はきっと真面目でなんだかんだ考えてしまう
何度も何度も思うのだが
どうして簡単に考えられないのだろう
もっともっと単純な考え方で生きたいものだ
面の中でたくさんの汗と涙を流し
11年間ひたすら
目の前の相手に勝つことだけを考えていた
あの頃のように。
「ほんとはもう少し居たいけどもう帰るね」
「うん、また暇な時会おうね」
それくらいの感覚が心地よい
23時、夜風にあたりながら
早歩き
今日はなんだか早歩きしてばかりだ
ネイルが剥げている