mmmtk14’s blog

深呼吸して、思いきって

7月14~15日

実家でお風呂に入っている時に

電話は突然やってきた

やってきてしまった

お母さんの驚きの声

ドタバタな足音

 

夜中の23時前、おじいちゃんが亡くなった

 

人の死というものは

本当に思いもよらず突然やってくる

突然といっても

おじいちゃんは元々ずっと寝たきりで

病気と回復を繰り返してきた

「もう、危ないかもしれない、」

という主治医の言葉に

いくらか構えていたのだが。

 

お風呂からあがると荷物をまとめて

お父さん、お母さん、弟、私で

車に飛び乗った

 

お父さんと私の交代運転

静岡から足柄まではお父さん

湖北まで私

首都高から常磐道までお父さん

常磐道から私

 

初めてモンスターをがぶ飲みした

夜中の3時に家族4人の命を乗せて

おじいちゃんに一刻も早く会いに

ハイウェイを飛ばした。

 

おじいちゃんはずっと

病院に行くことを拒んだ

 

「殺されちまうから俺はいかね」

「ばあさんといる」

 

おばあちゃんは最期の最期まで

付きっきりで介護に励んだ

 

最期は本当に幸せだったはずだ

一緒にいることができて

夫婦とは

終始、他人だけれど

相手のことを想い

寄り添い、励まし合いながら

生きることは美しくて

晴れやかだと思った

 

モンスターの影響か、不慣れな緊張か

眠ることはできず

おばあちゃんの思いの丈を

ずっと聞いていた

 

涙を流しているところなんて

見たことがなかった

本当に悲しい時は泣くもんだな、

 

お母さんはきっとショックだったはずなのに

平然を装っていた

親子三代、前にある丸まった背中を

眺めている

私は何かものすごく

言葉には表せない大切なことを

教えてもらえた気がした

 

お父さんは優しくて

きっと悲しいお母さんを

ずっと支えていた

 

私はもしかしたら

夫婦に何か間違った考えを

もっていたかもしれない

 

愛し合うというのは

決して、中途半端なものでは

添い遂げられないのだ

 

愛する相手を懸命に支える

大変な時にずっと支え合える

 

楽しいときだけ笑顔になるなんて

本物ではない

 

心の中を愛せるか

人間味を愛せるか

 

人の死はとても悲しいものだけど

乗り越えていくものではない

 

無理に乗り越えなくてもいい

むしろ、ずっと自身の人生に

重なっていくものだと思う

 

涙を流せば

その分きっと成長できるはずだ